七十二候は、《麦秋至》~むぎのときいたる~
初冬に蒔かれた麦が小麦色に熟す頃。
収穫期を迎えたこの時期は、「麦の秋・麦秋 (ばくしゅう)」と呼ばれ、実は旧暦4月の異名です。
ブログ担当は単純に【秋】の事だと思っていました。お恥ずかしい。。。
麦がたわわに実り、麦にとって収穫の【秋】であることから名付けられたそうです。なるほど!風情がありますね。
この暑さに向かう時期を、なんとも爽やかに表現したものです。
麦といえば、思い浮かぶのは、「麦わら帽子」に「麦茶」。
夏の代名詞です。
『麦わら帽子作りが最盛期!』のニュースに、今が収穫時期である事、納得しました。
梅雨時期に収穫を迎える麦の、穂を取り除いた後の管「麦わら」を、人は無駄にせず家屋や日用品の材料に活かしてきました。
なんと麦わら帽子はギリシア時代にもその存在が認められているそうです。
『麦茶』の効果
東洋医学で大麦は「身体を冷やす食べ物」とされ、大麦が原料である麦茶は身体の中からクールダウンをしてくれます。
また麦茶に含まれるカリウムはデトックス効果や利尿作用があり、尿とともに熱が体外に排出されます。夏場に麦茶を飲むというのは、理にかなっているんですね。
他にも
・胃の粘膜を守ってくれる働き
・血流を良くする働き
・高血圧の予防
・強い抗酸化作用
・虫歯予防
・ミネラルが豊富
特に亜鉛は、メラニンの代謝を促進する効果を持っていて、シミやそばかすを防いでくれる嬉しい効果や髪の毛の成長を促す効果もあります。内側からのケアの一助ですね。
麦茶にはウーロン茶や緑茶のようにカフェインやタンニンが含まれていないので、赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲むことができます。カフェインを避けたほうが良い妊婦さんにもおすすめ。就寝前に飲んでも安心です。
ミネラルをたっぷり含み、かつ身体を冷やしてくれる効果のある麦茶は熱中症対策に最適!ただ、クーラーの効いた室内では身体を冷やしてしまうので、温めの麦茶が安心です。
麦わら帽子をかぶって、麦茶を飲む。日本の四季を感じる絵面ですね。頭皮や髪の毛の為にもなりますね。
※小麦や大麦、ライ麦など麦に含まれるタンパク質を摂取することでアレルギー症状がでる方は麦茶でもアレルギー反応を起こしてしまう場合があるので特に注意をしましょう。